まちなか探検隊 第7回レポート
第7回目は、私たちが生きていく中で、なくてはならない『水』をテーマに新橋・鳳至地区を探検しました。
はじめに、新橋浴場を訪ねました。年季のはいった看板をくぐり、脱衣場に入った瞬間まず目に飛び込んだのは、漢数字の書かれた木製のロッカーでした。なかには扉が外れているのものもあり、参加者から驚きの声が聞こえました。また、ロッカー横のベビーベッドには、近所の方の手作り漬物が100円で販売されていました。次に裏のボイラー室脇には、製材屋から仕入れた薪が山ほど積み上げられていました。
新橋浴場の営業時間が15時からなので、11時頃火を入れるそうです。また、浴場の水は以前、井戸水を使用していたそうですが、ガソリンスタンドができた頃に水の流れが変わったそうで、今では水道を使用しているとのことでした。創業52年の歴史ある新橋浴場は、参加者から「懐かしかった」との声がたくさん聞かれました。

次に、隅屋さんが昭和34年の大水害で、集中豪雨と河川の浸水で家屋が浸水したという話をしてくださり、大向サイクルで実際にその時の写真を見せていただきました。 続いて、昔からある唯一の道を横目に見ながら、吉田味噌醤油店を訪ねました。店の奥には大きな味噌樽がたくさん並んでいました。 その脇に井戸があり、蓋を開けてみると水があるのが確認できました。しかし、ここでも現在井戸水は使用していないとのことでした。

 
店を出て、細い小道を抜け、小加勢川に沿って鳳至小学校前の水道記念碑に立ち寄りました。この記念碑は昭和初期の井戸跡を示すものだそうです。ここでは参加者が、「昔は天秤をかついで、井戸に水を汲みに行っていた」など自らの体験談を話していました。

浄明寺裏の山水は、近くの酒造店が水をひいているというだけあって、とても澄んでいました。こではまだまだ現役です。

第7回 まちなか探検隊データ

日時: 平成16年3月13日(土)
場所: 新橋・鳳至地区
参加: 27人
天候: 曇り時々雨

◆案内人: 隅屋良一 さん
(新橋まちなみ振興会 会長)

◆コーディネータ : 水野雅男 さん
((有)水野雅男地域計画事務所 所長)

◆ルート
長楽寺 (集合)→新橋浴場→大向サイクル→吉田味噌醤油店→水道記念碑→浄明寺裏の山水→大崎漆器店の井戸→長楽寺(解散) 


まちなか探検隊バックナンバー

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