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Data
■開催日時 平成15年12月7日(土)
■テーマ 町並み
■開催場所 鳳至上町
■開催時間 10時〜12時
■天候
■参加人数 21名
■案内人 白藤妙子さん(鳳至上町まちづくり推進協議会副会長)
■コーディネータ 水野雅男さん((有)水野雅男地域計画事務所所長)
■回遊ルート いろは蔵(集合)→白藤酒造→橋久漆器材料店→大崎漆器店→船木千舟堂→水守さん宅→
一二三履物店→四十沢漆店→天野さん宅→いろは蔵(解散)

Contents
白藤さんの案内で、いろは蔵から細い小路を抜けて、懐かしい風情を残した町並みが魅力の『鳳至上町』を探検した第1回。まず訪れたのは白藤酒造。ここは、江戸時代より廻船問屋・質屋を経て、江戸の終り頃より酒造業を始め、現在八代目として続いている蔵元さんです。店から酒を仕込む蔵に行く途中には、今も使われているかまどがありました(写真@)。見学に訪れたのがまだ仕込みの時期ではなかったので、お酒を仕込む場所へ行って説明だけ伺いましたが、白藤酒造では酒を濾すとき、昔ながらの「ふね」で搾るので、お酒に雑味が入りにくく、またその工程でできる酒粕も、お酒の味がたっぷりして美味しいと地元の人たちの中でも評判でした。白藤酒造は生産高200石の家族経営の蔵ですが、普通酒から大吟醸まで、100%酒造好適米を使用しており、輪島の中にもファンの多い酒蔵です。米の旨さを生かした酒造りに農大醸造科卒の白藤さん親子が励んでおり、現在息子さんは鳥取に修行中とのことでした。

次に向かった橋本漆器材料店では、店主の橋本さんからこの鳳至上町界隈の昔の様子をうかがったり、玄関脇にある、蔵から移設したという、ケヤキに日本産の漆が塗られている昭和初期の中戸(写真A)の話も聞くことができました。大崎漆器店では、いまなお生き続ける塗師の家を見学しました。大崎漆器店の創業は江戸時代末期で、現在4代目。建物の内部に入ると70年以上前に朱合漆で塗られた柱、腰板などが美しい光を放っていました(写真B)。水守さん宅では、いまも使われている漆で塗られた箱階段(写真C)があり、一二三履物店では下駄を作る作業場を見学させてもらいました(写真D)。四十沢漆店では漆をナヤシたりクロメたりする釜の前でうるしの話をうかがうことができ(写真E)、天野さん宅では火棚(写真F)がものすごい迫力で私達をむかえてくれました。

鳳至上町にある、昔ながらの家々を訪問した後、いろは蔵で意見交換会を開催し、参加者の方々がそれぞれ感じたことなどを発表し合いました(写真G)。
↑写真@ ↑写真A ↑写真B ↑写真C

↑写真D ↑写真E ↑写真F ↑写真G