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Data
■開催日時 平成15年1月31日(土)
■テーマ 食の仕込み
■開催場所 河井町
■開催時間 10時〜12時
■天候
■参加人数 24名
■案内人
  コーディネータ
水野雅男さん((有)水野雅男地域計画事務所所長)
■回遊ルート 市姫神社(集合)→中村かまぼこ店→日吉酒造店→立野味噌糀店→柚餅子総本家中浦屋→与吉屋→輪島工房長屋 (解散)

Contents
冬の味、輪島の味を求めて、河井町周辺の仕込みをしている場所を見学しました。最初の中村かまぼこ店は、お店とは分からない店構えで、探検隊に参加した方々ははじめ、入ってもいいのか戸惑っている様子でした。すこし奥へ進むと、ごぼ天の香りとたねを練る機械の音が響く調理場へと続いていました(写真@)。ちょうど蒸したてのかまぼこをいただきながら、店主の分かりやすい説明を聞き作業風景を見学しました。以前は市内に4軒あったかまぼこ店も現在は中村さん1軒のみになってしまったそうです。中村さんのかまぼこはスーパーで購入できますが、その場合作って1日経ったものしか手に入らず、直接店で小分けしてもらった方がその日の作りたてを購入することが出来ます。

次に行ったのは、河井町にある造り酒屋。市内には6軒の造り酒屋があり、この季節は酒蔵見学がそのうちの4軒で行われていました。今回訪ねた日吉酒造では、杜氏の方からお酒が出来るまでの工程やお米の種類など詳しい説明を聞きました(写真A)。
立野味噌糀店では、まず味噌の材料になる、煮たばかりの大豆(写真B)を試食しました。味はついていませんでしたが、大豆本来の味と、ほくほくした食感がとても好評でした。蔵の中で寝かしてある味噌が、いくつにも分けて保存されている様子や大きな窯に参加者は驚いていました。広い味噌蔵で、場所を移動しながらの説明はとても分かりやすく、親切な応対でした。

柚餅子総本家中浦屋では、ほとんどの参加者が初めて見る、柚餅子が蒸しあがるところを間近で見ることができ(写真C)、また蒸したての柚餅子は柔らかいことに、多くの人が驚いていました。柚餅子総本家中浦屋で使用する柚子は、直径12cmほどのものを使うため、輪島では手に入らないということでした。

最後に訪ねた与吉屋は、100年以上の歴史を持ちます。今でも店先ですいぜんやところてんを尽いて販売しています。店主の説明の後、すいぜんを突き出す実演を見ることができました(写真D)。すいぜんは突くと10本の短冊状になり、それを花の形等に飾って盛り付け、ごまだれで食べます。輪島ではお葬式などで精進料理のお刺身の代わりに食べたりしています。説明のあと、参加者ですいぜんを試食しました。

蒲鉾・酒・味噌・柚子・蒟蒻と、店の種類は違いますが共通点はどの店も特有の『におい』があったということです。参加者からも「におい溢れる街」として記憶に残るという感想が多く、好評でした。
また、輪島の街には多くの小路があり、歩きながらその小路の名前や由来の説明などを聞くと、それはとても興味深いもので、参加者からもたくさんの情報が集まりました。
今回は五感をくすぐる街歩きになりました。
↑写真@ ↑写真A

↑写真B ↑写真C ↑写真D