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第11回のまち歩きは、初の郊外進出となりました。梅雨真最中で、今にも雨が降りだしそうなどんよりとした天気のなか、まず初めに朴木地工芸の『桐本木工所』にうかがいました。中に入るとすぐ、木地について丁寧な説明が始まりました(写真@)。輪島塗の木地業は、椀木地・指物木地・曲物木地・朴木地の4つに分業されており、4番目の木地屋であたる朴木地は、昭和初期には80名もの職人がいたそうですが、今ではわずか3軒になり、職人も14名、うち11名が桐本さんの木工所で働いているとのことでした。 作業場の2階には数多くの作品がところ狭しと陳列してあり、参加者の目を釘付けにしていました(写真A)。桐本さんの「今は木地屋がお客のニーズをすばやくキャッチする。待っていては駄目」という言葉が印象的でした。 桐本木工所を後にし、次に『鳳至木材』を訪ねました。ここでは、社長の四住さんにお話をうかがいながら、木材置き場を案内していただきました。四住さんは、ただ淡々と説明するのではなく、独特な言い回しで参加者に問いかけ、参加者の興味を引いていました(写真B)。 木材置き場には、県木市木のアテはもちろん、松や杉、ケヤキに檜など、木材置き場の隅から隅まで多くの木で埋め尽くされていました(写真C)。四住さんは「枝打ちは秋か冬にするもので、今頃枝打ちする人は下手くそな人や」とおっしゃっていました。また、良く手入れをしてある木は年輪がきれいな円になっており、あまり手入れをしなかった木は年輪が歪んでいるそうです(写真D)。なかには途中から歪んだ年輪もありましたが、それは途中で手入れを放棄したものだと聞いて、木は素直な生き物なのだなと思いました。そして最後に加工済みのアテの木を見せていただきました。昔は大工が、鉋を使用して木の面を削っていたのですが、近年では、機械で加工していることを知りました。機械を使うことにより、作業のスピードが上がり効率が良くなったということです。 最後は、『輪島市森林組合』を訪ねました。森林組合の概要を説明していただいたあとに、 加工場のなかに入ると、木材乾燥施設という大きな乾燥室がありました(写真E)。この乾燥室の温度は約80℃だそうで、木材を1週間ほどこの中に入れておくそうです。そうすることで、歪みの少ない木材になるそうです。また、ここではアテの木を使って、県庁で使用されている、役職を記してあるネームプレートも作っているそうです(写真F)。その他にも、ケヤキで作られた座卓を見せていただきました。座卓に節ではなく、つぶつぶとした模様が入っているといないとでは、値段がかなり違うという耳寄りな情報を聞くことができました。 今回の探検隊は、木の温もり、強さを感じることができました。 |
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